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ベスタまたはヴェスタ (4 Vesta) は、将来的に準惑星に分類される可能性がある太陽系の小惑星の一つ。1807年3月29日にドイツのブレーメンでハインリヒ・オルバースによって発見され、古代ローマの女神ウェスタにちなんで名付けられた。命名者はカール・フリードリヒ・ガウス。 == 特徴 == ベスタの発見は1801年のケレス(2006年以降は準惑星)以来4例目であるが、以後1845年にアストラエアが見つかるまで小惑星の発見は途絶えることとなる。ベスタの直径は468 - 530kmと、小惑星帯(メインベルト)では3番目の大きさであり、四大小惑星の一つに数えられる。ベスタの表面は他の小惑星に比べて格段に明るいため、条件さえそろえば小惑星の中では唯一、肉眼で見ることができる。また、ケレスなどとともにハッブル宇宙望遠鏡とケック望遠鏡により詳細な観測がなされている。 ベスタと他の小惑星を分ける特徴の一つとして、内部が分化している(地球のような層状構造を持つ)点が挙げられる。中心部には鉄とニッケルからなる核があり、その外側にカンラン石からなるマントルを持つ。表面は溶岩流に起因する玄武岩からなり、かつて小規模ながら火山活動が存在したと考えられている。これらの特徴は、太陽系の歴史の初期においてベスタ内部が相当の熱量により融解していたためであると考えられる。 ベスタのような層状構造を持つ分化小惑星は、かつては複数存在していたと考えられており、このような小惑星が衝突などによって破壊されたことが、太陽系に存在する小惑星の組成の違いの原因になっていると考えられている。金属質の小惑星は、古代の分化小惑星の核に由来し、岩石質の小惑星はマントルや地殻に由来すると考えられる。 もっとも、ベスタも太陽系形成期の姿のまま残っているわけではないと考えられている。ハッブル宇宙望遠鏡による観測により、ベスタが形成してから10億年ほど経った時期に作られたと考えられる、直径460kmのクレーター、レアシルヴィア(Rheasilvia)が南極に発見されている(さらに、ドーンによりレアシルヴィアに隣接してさらに古いクレーター、ヴェネネイア(Veneneia、直径395km)も発見されている)。このクレーターが他の小さなV型小惑星の起源になっているかもしれないと考えられており、(1929) コッラー (Kollaa) や (3850) ペルチャー (Peltier) などの小惑星がそのような天体の候補として挙がっている。また、1931年にチュニジアに落下したタタフィン隕石 (Tatahouine meteorite)、2003年にモロッコとアルジェリアの国境付近で発見されたNWA 1929隕石もベスタ起源だとされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベスタ (小惑星)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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